金属も 土壌が作る 恵みなり
2022/6/21
公園の寄せ植え花壇に植えられていた矢車菊
色味が濃いので大きな花の中でポイントになっていました。
和名:矢車菊(ヤグルマギク)
英名:Cornflower、Centaurea
ヨーロッパ原産のキク科です。
矢車菊は写真の紫の他に白、ピンクとありますが
やはり色の濃~い青色が浮かびます。
色々と調べるとこの花の青色の色素に
特徴があることがわかりました。
花の色は、ブルーベリーでお馴染みの
アントシアニン色素が中心的存在で
わずかな構造の違いで様々な色に変わるそうです。
(実際は複雑ですが、簡単な解釈をしました。)
アジサイやツユクサなど、通常青色の花は
同じような構造になっているらしいのですが、
矢車菊のアントシアニン色素は
赤いバラと同じ構造なんだそうです。
矢車菊の特徴は、赤色になるアントシアニン色素に
金属イオン(鉄、マグネシウム、カルシウム)と
フラボンという有機物が結合することで
青色の花になるとのことでした。
ビタミン剤でよく聞く名前が出てきて
栄養がありそうです。
実際、矢車菊は花もハーブティーとして飲まれるようで
アントシアニンが含まれるため、
やはり目に良いようですね。
バラの花に青色が無いのは、
この金属の複合体ができないためと
考えられているそうです。
花の色も遺伝子レベルで色々と研究されて
解明されているようですが、分からないことも多く
やはり多様な世界を見せてくれています。
色々と知って行く程
分かっていないことが
いかに多いか、
謙虚に学ぶ姿勢を教えられました。
蒸し暑い日が続くようですね。
なるべく涼しく、快適にお過ごしください。