お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

読むたびに 口元緩む サローヤン

2022/2/17

 

最近、ウィリアム・サローヤンさんの著書を読みました。

「僕の名はアラム 」(新潮文庫)を読んでとても気に入り、

次に選んだ「パパ・ユーアクレイジー」は

気に入った文章で埋め尽くされていました。


沢山あるのですが、特に気に入った文章を載せます。

 

「Papa You’re Crazy」 William Saroyan
「パパ・ユーアクレイジー」 (新潮文庫) 文庫
ウィリアム サローヤン  (著) 伊丹 十三 (翻訳)

 

”僕は自分の生涯に起きた楽しい事を思い出す時、

僕は自分を賢く感じる。

でも、やがて突然僕は自分が病気だったり

淋しかったりした時のことを全部思い出して、

自分がまるでこの世界に属していないように思い、

そんな時、僕は自分が無知であるように感じる。”

 

小学生の男の子の心の声なのですが、

過去を振り返って思い出す時の心地良い時を

「賢く感じる」
心地悪い時のの感覚を

「無知であるように感じる」と表現しています。


善し悪しで語るのではなく、

感情の違いを見事に文章に表していると感じました。

こう書かれてあると、自然に楽しい思い出を探します。

 

父親と息子の暮らしの中での会話の中に

人生で大切にしたいことが沢山書かれている本でした。

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黄色いバラの絵