お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

気にしたい 独自路線の 少数派

2022/5/11

 

バラの生垣を作っているお宅のバラが満開になっています。

 

バラの生垣-1

通りがかったおじさまが目を丸くして
「こりゃ、すごいな!」と感嘆していたので
「でしょう?」とまた通りかかった私は彼に頷き
自分が育てたように気分が良くなりました。

 

バラの生垣-2

 

大事にバラを育てているご主人はもちろん
綺麗に次々と花を咲かせて
道行く人を楽しませてくれるバラにも感謝です。

 

通りかかるほんの些細な時間でも
明るい気持ちになれる貴重な一時です。

 

バラの生垣-3


綺麗な紫色のこちらの花

 


コダチヤハズカズラ (木立矢筈葛)と言って
西アフリカ原産 キツネノマゴ科の植物です。

 
長くて覚えづらい名前ですが、矢筈やはずは、
弓に矢をかけるために切り込んだV字型の部分のことで
花の苞の形が似ていることから来ているようです。

 

明るい黄色が効いてる コダチ ヤハズ カズラ


こだち やはず かずら
3文字ずつだと覚えやすい!

 

このキツネノマゴ科というのが気になり調べていくと
植物の分類に辿り着きました。

 

種から最初に出る葉が1枚だと単子葉
2枚だと双子葉そうしようと分けられ、
この花は双子葉でした。

特徴は葉の葉脈の違いにもあり、
単子葉は平行に、双子葉は網目状です。
ユリやトウモロコシの平行な葉脈の葉が単子葉です。

 

水分や養分を運ぶ茎の中の維管束も違っていて
単子葉は、形成層が無くバラバラに散らばっているのに対し
双子葉は、形成層に沿ってレンコンの穴のように丸く
均等には配列されているそうです。

この形成層が重要でこれがあるものが木とされ
無いものは草と分類されるようです。

 

木の年輪は形成層が細胞分裂をしていったもので、
これが分裂していきながら成長して茎が太くなり
木の幹になっていくそうです。

 

形成層の有る、無しで木か草かと分類されますが
つつじ等の低木でも木とされるのに対し
あの背の高いバナナは木ではなく草の分類だそうです。

幹に見える部分は、葉が集まって出来たものだそうで
草だとしてもジャンボすぎですね。

 

バナナの葉

辿っていくと木とは何か?を
学問では厳密に説明できないということが分かり
大変興味深かったです。

 

分類したり、統計を取っても
必ず例外がある。

 

絶対は無い、ということを
神秘に満ちた植物の世界が教えてくれるようです。

 

これはこうだ!と断言せずに
あらゆる可能性の存在を認めて行くことが
何事も大事なのかもしれません。

 

銀色の鯉