お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

聴いてみる 伝わる香り 内側の

2022/8/31

 

今日は昨日と打って変わって日差しが強く暑い日でした😵‍💫

夏日で締めくくった8月最終日でした。

 

 

日本の伝統文化に茶道、花道、香道がありますが

全て仏教と関連しています。

 

お茶は、中国の唐から戻った留学僧が薬として持ち込み、

禅院で飲まれて発展して行きました🍵

 

お花の生け花は、仏前に供える供花くげが始まりで

初代の池坊さんは僧侶だったようですね。

調べて知りました🧐

 

香道も仏教儀式の際に香を焚いていたのが

平安時代に貴族に広まり発展して行ったようです。

今でも香木は日本では生産されておらず、

当時も大変貴重だったからでしょう。

 

それらを儀式から文化に昇華させて

精神性を高める世界に広げて行ったのですね😲

 

特に香道についてはよく知りませんでした。

 

季節に合った香りを

行儀作法を学びながら楽しむ、

そんなイメージを勝手に抱いていましたが

調べると全く違っていました。

 

聞香(もんこう)という

香炉に入ったお香の香りを楽しむものと

組香(くみこう)という

何組かの香木を一つずつ確認していき

何の香りか紙に書いて当てる、

というものが主な楽しみ方のようです。

 

特に組香は季節や名所、

和歌からとった一首をテーマにしたり

歌の中にある言葉から香木を当てるという

教養が問われるものでした🫠

 

私は川柳が好き💚

 

嗅覚は感情を司る脳の部分と繋がっている

と言われていますね。

香りは心に直接働きかけるので

アロマテラピーなどでリラックスするのは

そのためです。

 

香道で使われる香炉は、

湯呑みのような形で片手で覆って

香りを楽しむようですが、

通常の香炉は穴の空いた蓋があります。

 

香炉を人の身体で例えると

自分の無意識の思いや

話す言葉などが

立ち上る煙のように広がって

伝わって行くと考えると

面白いなと思いました。

 

蓋に空いた穴から中にある香木によって

立ち上る香りが違ってくるように、

どんな香りを広げたいのか。

また広げているのか🤔

 

香木は木そのものが香るのではなく

枯木になったり、土に落ちて

土壌の環境によって変化した樹皮が

香木となるのだそうです。

 

そんな自然の過程が作り上げた

貴重な香木の香りを

香道では、香りを嗅ぐではなく、

聞香の言葉の通り、香りを聞く

と表現するそうです。

 

人は、個人の精神性などを含めて

どんな香りなのかを

心に聞くから、ということのようです。

…深い世界観ですねぇ…🙄

 

私の香りはどんな香りか?

心に聞いてみましょうか🪷