お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

共存の 見本を示す 変異体

2022/5/19

 

バナナを食べていてふと
いつ頃から食べられていたのか?と
気になり調べてみました。

 

何と紀元前5千年程前から栽培されていたと知りました。
日本は縄文時代の頃でかなり歴史は古いようです。

 

日本へは台湾からの輸入が始まりでしたが
現在はフィリピン産が1番多く、次いでエクアドル産です。
野菜売り場でもこの輸入元の名前をよく見ますね。

 

バナナはバショウ科の草で
赤道を挟んだ南緯30度から北緯30度間の
地域で栽培されます。


これをバナナベルトと呼ぶそうです。

 

原種は、アズキ大の種がぎっしり詰まっているのですが
突然変異が起こり、種なしバナナが生まれたそうです。

 

遺伝子レベルで違いを見ると
通常は二倍体と言って染色体が2本ずつあるとこと
種なしは三倍体の3本ずつ並んでいるそうです。

 

一般的に三倍体の植物は、
細胞分裂が不規則なため
種が出来にくい性質を持っている。

種を持たないので、新芽から育てないと
増えないのです。

 

つまり種なしバナナは種が無く実が多いため
人間にとって食べやすいバナナなので
人が喜んで苗を育てて増やします。

 

バナナは食べやすい実を提供し
その代わりに人の手を借りて増やす。


まさにWIN WINの関係性。

 

植物と人のとても良い共存関係だと感じました。

 

少しずつ夏が近付いて来ています。

 

夏野菜とバナナの絵