お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

照らさねば 暗く見づらい 足元は

2022/6/5

 

毎日通る場所の足元に小さい白い花が沢山落ちていました。

 

見上げると細長い木の上部に小さいツバキに似た花が
チラホラ咲いて実も付けていました。

 

ヒメシャラの花

ヒメシャラの実

 

花ごと落ちていたのでツバキ科とは思ったのですが
花の大きさも葉の艶も違うので調べてみると
ヒメシャラという木の花だとわかりました。

日本で自生するツバキ科ナツツバキ属の木で
ナツツバキ(沙羅の木)より葉も花も小さいことから
ヒメシャラと名付けられたそうです。


和名:ヒメシャラ姫沙羅
英名:Japanese stewartia

 

2cm程の厚みのある白い花が
2m程ある木の上の方に咲いていて
写真がなかなか撮れず断念。

数日後に近所の新しい歩道沿いに
ヒメシャラの若い低めの木があって
開花していたのを見つけたので写真が撮れました。

 

朝に写真を撮っていたら、通りがかりの男性が
何撮ってんの?何の花?
横で咲き始めたアジサイを指さして
こっちのが綺麗じゃんと言われましたが。ハハ

 

ヒメシャラのつぼみと実?

本場インドの沙羅の木の花を見ると
30m程の高木に沢山の花が華やかに連なって咲き
香りも強いそうですが、
ナツツバキの特にヒメシャラは、花は沢山付けますが
少しずつ下向きに咲く姿に趣を感じます。


ヒメシャラの木も15m位まで育つそうです。

 

また白樺シラカバ、青桐アオギリ、ヒメシャラが
日本三大美幹と呼ばれているようです。

ヒメシャラの幹は赤褐色で
枝ぶりも風が通る林を連想させて、とても美しいです。

 

幹は常に剥けて行くそうですが、
幹が成長して大きくなり、樹皮が乾燥するためのようですが
お肌の新陳代謝と似ていますね。

 

そのせいかサルスベリのように

幹がツルツルしていました。

 

可憐な花に美しい赤褐色の幹で
お庭のシンボルツリーとして人気なのも納得です。

 

そして秋には葉も紅葉するそうなので
色づく葉も楽しめます。

 

いつも通る道にこんな素敵な木があったことに
気付けて良かった。

 

周りをよくよく観察してみると
素敵なものに囲まれていたのだと
気付くきっかけになりました。

 

ヒメシャラの落ちた花拾い