お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

原種でも 改良種でも 堂々と

2022/4/22

 

ある店舗前で鉢植えの牡丹が見事に咲いていました。

 

牡丹-1


牡丹の花言葉は、「王者の風格」「高貴」「富貴」
大きくて派手で立派な花にピッタリです。

 

ふと牡丹って昔からこんなに華やかだったのだろうか?
と疑問に思い調べてみました。

 

その名の通りボタン科の落葉小低木
原産地は中国で富貴草(フウキグサ)という別名も。

 

中国で群生地が見つかったという
野生の牡丹の写真を見るとやはり少し違って
花びらが少ないバラのような感じです。

 

日本には牡丹皮ボタンピといって
根の皮が薬に使われるため
奈良時代に中国から薬用として伝えられたとされ
観賞用として栽培されたのは江戸時代からだそうです。


そうして品種改良が盛んに行われて
現在の華やかな牡丹になったのですね。

牡丹-2

原産地の中国ではもちろん
日本画や食器、花器の文様として親しまれていて
華やかさから豊かさも連想されます。

 

原種も花びらは少ないですが
やはり美しい花を
古来から少しずつ改良されていき
現在の華やかな姿になっていった
今の牡丹は
人の手によって芸術品になった
そんな花ではないでしょうか。

 

牡丹の絵