お散歩日和

身近な自然観察や感じたこと等。たまに遠出も。

つつじ咲く 名脇役が 守りきり

2022/4/26

 

たけのことそら豆をいただいたので
たけのこご飯と焼きそら豆にしました。

たけのこご飯

焼きそら豆は、さやのまま洗って水けを取り
さやに焦げ目がつく位高温のオーブンでしっかり焼きました。
熱々の湯気を放つさやから取り出したそら豆は
ホクホクで塩が無くてもお豆の味で充分美味しかったです。

残りを塩おむすびに貼りつけて

そら豆のおむすび

旬のものを美味しく頂きました。

 

先日の雨の日に歩きながら車道沿いのつつじを見ていたら
つぼみの上に茶色いものがついていました。

つつじのつぼみ-1

 

調べてみると咲くまで蕾を覆うもので
つつじの花の蜜は甘いので
害虫から花を食べられないために
触るとベタベタした分泌物を出して
守っているものと知りました。

つつじのつぼみ-2

 

かなり育ったつぼみにもまだ付いていて
しっかり守っていました。

つつじのつぼみ-3

 

つつじは身近なのでよく見ていたのですが
育っていく過程をもっとよく見ると
このように目立たないけど大事な存在が居たのですね。

この日は雨だったせいもあって
つぼみの上にちょこんと貼りつく姿が
傘のようでした。

つつじのつぼみ-4


見ているつもりでいても
気付いていないことがまだまだ多いです。

 

毎回新鮮な気持ちで
色々な角度でよく見ていくと
沢山気付くことがありそうです。

 

タケノコとそら豆の絵

 

栄養も 色も豊かな 春野菜

2022/4/7

 

野菜売り場にキャベツ、新玉ねぎ、うどなど
春野菜が出ていますね。


キャベツは胃に良いとはよく聞きますが
どんな栄養があるのか調べてみました。

 

キャベツは秋に種を蒔き春に収穫する春キャベツと
夏と秋に出回る夏秋キャベツ、
夏に種を蒔き秋から冬に収穫する冬キャベツがあります。
夏と秋のものは高原キャベツで高原地帯で栽培されます。

 

形も違って、冬キャベツは大きな楕円で葉が肉厚で巻きが固いですが
春キャベツは小さめで丸く、葉が薄くて柔らかく、巻きがゆるいです。
水分が多く生でも甘味があるので、サラダや浅漬けで美味しくいただけます。

 

冬キャベツは、加熱すると甘味が増すので
ポトフやロールキャベツなどの煮込み料理向きですが
千切りにすればサラダでも美味しいですね。

 

栄養素はビタミンCはもちろん、ビタミンUはおなじみのキャベジン
胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜を修復してくれる
有難い栄養素です。


他にもむくみを取るカリウム、食物繊維も豊富に含まれていて
特に冬キャベツより春キャベツの方がビタミンCが豊富だそうですが
キャベツ特有のビタミンCとビタミンUは水に溶けやすく熱に弱いそうで
やはり生のままサラダやサッと煮込んだスープは
栄養素がスープに溶け出ているので良いみたい。

 

外葉が鮮やかな緑色だと鮮度が良いので目安になるようです。
春キャベツは、巻きがふんわり巻いていて軽いもの
冬キャベツは、巻きがしっかりしていてずっしりと重いものが
美味しいキャベツだそうです。

 

一年中野菜売り場で見かけるキャベツですが
春キャベツはこの時期だけのものです。


これから暖かくなる季節の変わり目に
春キャベツで胃腸を労るのも大事ですね。

 

でもやっぱり色々なものを
バランスよく取り込むと身体が喜ぶみたい。

 

多様なものを少しずつ受け入れられていくと
心もひろ~く広がるように。

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春キャベツの中華スープ

 

桜色 ピンクだけでは 出せぬ色

2022/4/3

今日の都内は雨で、一時止みましたが
また降り出しました。

朝にふと思い立ち
材料が揃っているレシピを見つけて
バナナとナツメのブラウニーを焼きました。

思い付きで焼きましたが、楽しかった。

桜が各地で満開のようです。

桜はピンクというより
桜色という表現がしっくり来ます。

色の和名を調べると
平安時代に付けられたものが多いようでした。

桜色もそうで、山桜の薄い紫がかった
ピンク色です。
山桜のピンク色は、とても淡い色ですね。

灰桜という色もあり、こちらは
濁りの無い灰色がかったピンク色です。

どちらも平安時代に着物の重ね合わせで
グラデーションを楽しんでいたようです。

小豆色は、漆塗りの色
卯の花色は、わずかに黄味がかった白色で
和名の色味は、繊細で落ち着いた色が多く
表現も素敵な感じです。

はっきりとパキッとした色よりも
冬の名残りがまだある肌寒い今の春は
和名の落ち着いた表現が
似合う季節のように感じます。

手造りは 手間も時間も 味のうち

2022/3/19

 

関東地方ではこれからの開花が楽しみな花に
菜の花があります。
菜の花畑に行くと辺り一面黄色の絨毯が広がります。

 

別名は、菜花(なばな)、菜種(なたね)など。

英名は、たくさんあって
canola flower
rape flower
rape blossoms
field mustard
Celery cabbage

 

学名:brassica napus
このBrassicaが、古いラテン語でキャベツの意味だそうです。

 

菜の花はアブラナ科の植物で同じ種類に
大根、白菜、からし菜などがあります。

 

花が咲く前のつぼみの状態で摘んだものを
春先の野菜売り場で見かけます。

栄養素は、血液中の赤血球や細胞の生産を助ける葉酸
抗酸化作用のあるベータカロテン、
塩分の排出に作用するカリウムやビタミン等豊富です。

 

サッと湯がいて辛子醤油で和えたり
パスタが茹で上がる少し前に一緒に湯がいて
薄切りのニンニクと唐辛子が効いた
ペペロンチーノで和えたパスタも美味しいです。

 

タネは、なたね油の原料でもあります。


昔ながらの作り方は、種をじっくり時間をかけて焙煎して
ふるいにかけてゴミなどを取り除いた後、ローラーで皮を破く。
それを蒸らしてから広げて水分を取り除き
ここでやっと圧搾し、絞り出された油分がなたね油になるようです。


時間も手間も大変かかるのですね。


今はほとんど機械でやっているようですが
上記のような手作業で作られているところもあるようです。
のこった粕も有機肥料となって畑に帰ります。

 

きれいな花で目を楽しませてくれ
食用は種も茎も健康的で美味しい有難い植物。


菜の花が咲いたら、菜の花畑でお散歩したいな。

 

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菜の花の絵

 

自然から 身体労わる 旬を知り

2022/3/16

 

多くの野菜が年間を通して出回っていますが
やはり旬はあり、野菜売り場でも沢山並べられます。

 

セロリは、3月でちょうど今が旬。
香りが強いので好みが分かれる代表野菜ですが
繊維が多く、血液をサラサラにする成分や
気持ちを落ち着かせる成分が含まれているようで
あの香りが好きな私は確かに落ち着くようです。

 

先日、「極甘プリンセスパプリカ」という
ピーマンをいただきました。


パプリカより小さい細長い形の黄色いピーマンで、
イチゴと同等の甘さがあり、生で食べられ
ビタミンCがキウイより多いそうです。

 

縦に割って種を取り、味見をすると
食感はパプリカと同じですが
瑞々しくて甘さ控えめの梨のようで美味しかったです。

 

これならピーマン嫌いな子供も喜んで食べるでしょう。

 

細長いので中に何か詰めたり、
グリルで焼いたり色々と楽しめそうですが
甘さと食感が楽しめる生のままがおススメです。
何もつけなくても美味しかったので
サンドイッチの具にも合うと思います。

 

ちなみにパプリカとは100g以上の大きさの
カラーピーマンに付ける名前だそうです。

 

年中売られている野菜たちも旬を意識すると
売り場に沢山あり、お財布にも優しく
身体も喜ぶようです。

 

そして色々と工夫をされている農家さんにも感謝です。

 

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セロリとレタスと赤ピーマンの絵

 

人生も 苦み甘味で 深い味

アーティチョークはキク科の植物で
チョウセンアザミとも言われます。
花はアザミに似ていますが、葉にトゲはありません。

 

原産地は地中海の多年草
地中海原産らしく、多肥や多湿を嫌うようです。
丈が1m以上に伸びる大型の植物です。

 

食用部分は開花前の固いつぼみです。
変わった輸入野菜を置いているスーパーで見かけますが
まだまだ一般的では無いですね。

 

食用となるつぼみは、5、6月頃に収穫されたもので
ほんの1か月位の旬の時期しか食べられません。
栄養素はビタミンB群、ビタミンCやカリウム
食物繊維はゴボウの1.5倍近い量を含んでいるそうです。

 

つぼみのガクの根元と固い芯の部分が食用になり
茹でる、蒸す、揚げるなどして頂きます。
つぼみの外側部分を歯でしごくようにして食べ、
ゆり根やソラマメのように甘くホクホクした食感です。
えぐみがあるので、ゆでる時や先に下処理する時は
レモンやお酢を入れると良いです。

 

アーティチョークの葉を原料としたお茶もあるそうで
東南アジアでは二日酔い防止で親しまれているとか。

 

葉にはシナリンという成分があり、
肝機能に働きかけて解毒機能を促進させる。
または脂肪を分解する機能にも働きかけるので
胃もたれにも良いそうです。


ただし、かなり苦いようですが。
良薬は口に苦し、ですね。

 

春先の今頃は、タラの芽やこごみ、菜の花等が
野菜売り場に並んでいますが、
今の時期だけ頂ける旬のものです。
これら春の味覚もアクを取っていただきます。

 

ふきのとうは独特の苦みがありますが、
春先に苦みを食すことで細胞を活性化させ
休ませていた冬の体に刺激を与える効果があるようです。
いわゆるデトックス効果というものでしょうか。

寒い冬を乗り越えるために脂肪をため込み
春に排出させて健康を維持する。

 

心も身体のサイクルのように春にリセットしていく。


前向きになるためにも、溜め込んだものは
上手に吐き出して行けると良いですね。

 

一日に一回でも少し時間を作って
深呼吸からゆっくり息を吐き出す時に
溜め込んだものも吐き出すイメージをする。
10回程やるだけも違うようです。


コツは、慌てず目を閉じてゆ~っくりと。

 

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アーティチョークの絵

 

香りから ナツメと桜 春の味

2022/3/4

 

先日、ソフトタイプの乾燥ナツメを手に入れてご機嫌です。

 

形が似ていてよく比較されるデーツはナツメヤシで、
木の見た目も全く違う品種です。
原産国もナツメは中国、デーツは中東。
デーツは主にエジプトの生産量が多いそうです。

 

ただし、含まれる栄養素は共通のものが多く
品種が違っても、成分は果実が似ている通りなのは面白いです。

 

利尿作用があるカリウム
造血に必要な葉酸、鉄分はプルーンより多く
骨を作るリン、カルシウム
食物繊維にタンパク質がバランス良く配合されているようです。

 

ナツメと桜の塩漬けご飯のレシピを見つけて
丁度、桜の塩漬けがあったので、作ってみました。

 

ナツメは種を取って細めに、桜の塩漬けは小さく切って
粗塩が着いたまま炊いたご飯に混ぜます。
グリーンピースも入れて緑色に桜色と赤の
きれいな色合いが気持ちを明るくしました。

おむすびやお粥にして楽しみました。
お粥の桜は煮込まず、最後に入れると色が綺麗に保てます。

 

どちらも冷蔵庫によくある、というものではありませんが

(私も桜の塩漬けは初めて買いました)

色合いや香りも食を楽しむ大事な要素ですね。

 

身体にも良くて、でもやっぱり美味しいが嬉しい。
甘酸っぱい味と香りから春の味がしました。

 

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ナツメと桜の塩漬け粥の絵

 

整うは 適材適所 試しつつ

2022/2/27

お米が好き、でもパン作りも好き。
そんな私が最近見つけた楽しみに、
米粉パンが加わりました。

小麦粉のパン作りは、練って叩く力仕事ですが
米粉パンのレシピを色々見てみるとその必要が無いようなので
試しに製菓用米粉を使って焼いてみました。

出来上がりは、真ん中が見事に陥没。
初挑戦は見た目もキメも荒く
ため息混じりに食べてみると
米粉パンの美味しさにビックリ︎!!

お砂糖も入りますが、お米のほのかな甘み、
もっちり過ぎない弾力。
パンなのでチーズも合いますが、
原料がお米なのでホッとする味でした。

めげずに再挑戦しましたが、
焼き上がると やはり同じく
真ん中がへこんでしまいます。

調べてみると多くの方が同じようになったようで
ミズホチカラという品種の熊本産の米粉だと膨らむとのこと。

小麦粉も製菓用になると種類が豊富ですが
ここまでのへこみが米粉の違いで変わるのか?

不思議に思いつつも試してみることに。

同じ分量、作り方なのに
出来上がりはまったく別物でした。
しっかり、ふっくらと膨らんでくれました。

ミズホチカラさんの素材の力、恐るべし︎!!

焦げないようにホイルで作った蓋を
開けた瞬間の感激と言ったら!

思わず両手を上げて、ヤッター!
そして一人拍手をパチパチ︎~!!

聞いただけの理解とやってみての理解。
製菓用は製菓作りや料理で実力を発揮します。

平凡な日常のありかたさに感謝しながら
いつでも自身を整えることを心掛けたい。

そして何でも試してみる、
やってみて理解していくのだな、と
つくづく実感しました。

米粉パン 陥没版とふっくら版)
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楽しさは 見つけ作った 人が知る

2022/2/24

「人生は楽しむためにある」とよく聞きますが
楽しむために生まれてきたのに
どうして辛い事や悲しいことが多いのだろう…。

思ってもいなかったことが起きたり
思い通りに行かなかったりすると
よくそう思ってしまっていました。

 

気分がふさいでいると
そこから中々抜け出せなかったり、
嬉しいことがあると
今度はつい頑張ってしまって疲れたり。

 

よく気持ちが上がる、下がると言いますが
私は下がる時は何となく違和感があったり
おかしいなとか、嫌な感じがしたりします。

そういう下がるタネのような時に
何となくやり過ごしたり、無視したりせずに
今、違和感を感じたぞ、と
しっかり気付くことで
感じ方が変わったり、一歩引いた目線で眺められる。

 

気持ちがリセットされるようです。

 

切り替えが上手な人は、スッと出来て
難しくもないことかもしれません。

よく考えると何かに夢中になっていたり
楽しんでいる時って
そんなことすら忘れていたりします。

 

でも上手に出来ない人は、違和感があるたびに
こうやって気付いて向き合うことで
気持ちが軽くなっていき
安心できて楽しめている自分に会えるのでは、と感じます。

 

意識がどこを向いているかに注目する練習を重ねて
アップダウンの揺れ幅を小さくして。

 

「楽しむ」って
実は何でもない、つまらないと思っていたことから
楽しい要素を発見することかもしれない。

 

目指すは軽くサラッと楽しむ、です。

 

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ナツメご飯のおむすび

 

丁寧に 作ったおむすび 時 豊か

先日、おむすび作りを習いに行きました。


町田にあるマンションで開催される

tetotetoおむすびの会

https://instagram.com/tetotetotanoshi?utm_medium=copy_link


料理教室など通ったことも無く
いつも自己流で、失敗しては苦笑い、
美味しく出来れば自己満足していましたが
今回教わったのはただのスキルではありませんでした。

 

洗米からとにかく丁寧に
一つ一つの工程から味わうまで
ゆっくり時間をかけて作ります。

 

手順や作り方もさることながら
素材を大切に感じる気持ちと
時間をかけて待つ心のゆとり。

 

慌てず、急がず、ゆったりとした
心との向き合い方を教えていただきました。

 

忙しい毎日の中では
時には時短料理もしながら
少しずつ、丁寧に作る機会を増やしたい。


帰り道、なぜだか軽くなった心で思いました。

 

ふっと力を抜くためには
ゆったりとした時間を作ればよいのだ。

 

それは日々の暮らしの中で

頑張ったり無理をするのではなく

そう意識すれば良いのだと感じました。

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